2010年03月26日

虫歯は削らなくちゃダメ?(1)

2008年08月27日放送「ためしてガッテン」常識逆転!自宅で虫歯を治す法http://cgi2.nhk.or.jp/gatten/archive/program.cgi?p_id=P20080827
2008年11月05日放送「ためしてガッテン」?にお答えします 〜目・むし歯〜http://cgi2.nhk.or.jp/gatten/archive/program.cgi?p_id=P20081105


 隠れ虫歯の部分は、周りの部分よりも白く見えるため「ホワイトスポット」と呼ばれる。中をくりぬいて光を当てると、中が空洞になっているのが分かる。虫歯は歯の表面ではなく、中にできるのだ。隠れ虫歯が白く見える理由は、氷の中に気泡があると白く見えるのと同じで、本来は半透明のエナメル質の中に小さな穴がたくさんできていたからだ。

 歯の表面のエナメル質は、小さな“柱”が集まった構造をしている。この柱と柱のスキマから、細菌が出す酸がしみこみ、中が先に溶けていく。

 こうしてまず内部にスカスカ状態の部分が広がり、その後、何かのきっかけで表面が崩れ落ちて、いわゆる「虫歯の穴」ができる。しかし、表面が崩落する前の「隠れ虫歯」は、治すことができる。

 隠れ虫歯を治すのは「だ液」のパワー。カルシウムが溶け出してしまった歯に、「だ液」がカルシウムを供給して元に戻すのだ。この現象は「再石灰化」と呼ばれる。

 食事の後の30分間は、虫歯菌が酸を作り出すため、「歯が溶ける」時間帯(赤い部分)。その後、だ液が酸を中和して、「歯を治す」時間(青い部分)が始まる。わたしたちは毎日、食事のたびに、歯を溶かし続けている。しかし同時に「だ液」が歯を治し続けている。しかし、頻繁に間食を続けると、修復の余裕がなくなる。たとえ、ジュース一杯でも、確実に歯が溶かされていく。
 ?十年生きてきて、この番組で、初めて「再石灰化」という言葉を知りました。そして、虫歯のメカニズムが分かりました。それ以来、間食をぴたりと止めました。今残っている歯を墓場まで持って行きたいですから……
 次回は、良い歯医者さんの見分け方の話です。
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2010年03月21日

親知らずは役立たずなの?(2)


 かねてから、歯科医の間では、虫歯で抜いた歯の後に親知らずを移植することが出来ることが知られていた。 しかし、移植には抜いてすぐの親知らずしか使えないという問題があった。

 広島大学の河田俊嗣さんは2004年、親知らずの冷凍保存に成功した。移植には歯の周囲の細胞が生きていることが必要だ。河田俊嗣さんは、細胞を生かしたまま、急速に冷凍する技術に成功した。この技術により、将来歯を失ったとき、冷凍保存して置いた親知らずを移植することが可能となった。

 日本人の親知らずが、アフリカで人の命を救ったことがある。2000年アフリカ各地で問題となった奇病があった。病気の名前は、ブルーリー潰瘍。皮膚がただれ、そこから病原菌が入ると死に至ることもある。有効な治療法は皮膚移植だが、本人の皮膚は病原菌に侵されているために、移植することが難しく、他人の皮膚では拒絶反応が問題となる。
 そのころ、名古屋大学の上田実教授は、親知らずから皮膚を培養することに成功していた。親知らずに付着している粘膜に培養された皮膚は、誰に対しても拒絶反応が少ないという特徴があった。

 2001年、上田実教授らは、日本人の親知らずから、培養された皮膚をもってアフリカに渡り、治療を開始した。6か月後、皮膚は見事に定着、治療は成功した。この治療は現地の医師に引き継がれ、現在も行われている。

 「親知らずは、かつては邪魔者だったんです。口腔内に炎症を起こしたり、歯のゆがみを作ったりするものだったんです。今は、宝の山になっているんです」と、上田さんは語る。さらに、「歯の歯髄の内部に非常に強力な細胞があるんです。それを使って、神経だとか骨だとか作れるようになっているんです。将来、さまざまの治療に役立てることが出来るかもしれません。現に炎症を起こしているときなどは別として、特に問題がなければ、親知らずは大事においとかれたほうがいいと思います」と提案する。
 以上、読めば、なぜ、「親知らずを抜くことを断固拒否」したか、お分かりいただけたかと思います。
 因みに、親知らずの移植に興味があったので、調べてみると、一般の開業医でも手がけている人がいて、保険も利くようです(親知らずの抜歯と移植とを同時に行うことが、条件のようですが、通常は同時に行うでしょうね)。インプラントは保険が利かないし、異物を挿入するのですから、やはり、自分の歯を移植する方が安心なように思います。
 特に、問題がなければ、大事に残しておくべきでしょう。冷凍保存するより、ずっと安上がりですから。
 歯の冷凍保存については、こちらに情報が載ってました。Dental News
 ところで、NHKの「解体新ショー」のホームページは閉鎖されたんですかね。いろいろ面白い情報が載っていたので、ぜひ再開して欲しいです。
posted by maro at 16:00| Comment(0) | 解体新ショー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月20日

親知らずは役立たずなの?(1)

解体新ショー2007年10月13日「親知らずは役立たずなの?」


縄文人の頭蓋骨を調べてみると、歯の数は現代人と同じ32本。親知らずはちゃんと生えている。さらによく見ると、表面が削れしっかりと使われていたことが分かる。

時代が進むにつれて、日本人の食生活は豊かになって行き、親知らずは次第に生えなくなったと考えられている。江戸時代の人の頭蓋骨を調べてみると、左下の親知らずは曲がって生えており、使われていなかったようだ。右下の親知らずは痕跡すらない。

大規模な調査によると、生えてこない親知らずの割合が、縄文時代では5%だったのに対し、江戸時代では30%に増えていることが分かった。そして現在、街で調べてみると、調査した22人中、少しでも見えている人は12人、4本すべて見えている人はいなかった。
 親知らずが生えてこない理由について、現代人は顎が小さくなったから、と説明されることが多い。逆に歯が大きくなったという説もあるそうだ。
 しかし、番組では、歯のこすれあいが不十分のため、親知らずの生えるスペースができないから、と説明する。
 つまり、大臼歯が生えそろうまで、残りの歯で食事をしている間に、歯の側面がこすれあい、削られて行くことによって、親知らずの生えるスペースができる。しかし、その間に硬いものを食べないと、こすれあいが不十分のため、親知らずの生えるスペースができなくなると、というのだ。
 確かに、硬いものを食べても、筋肉が鍛えられることはあっても、それによって顎が大きくなるとはいえないであろう。年を取ると歯に隙間が出来るのも同じ理由からかも知れない。
 因みに、私は立派な親知らずを4本持ってました。2本は虫歯になり抜いてしまいましたが、まだ2本健在です。(歯医者さんに残りも抜くように勧められましたが、断固拒否しました)
 ということは、縄文人並み?

 次回は、日本人の親知らずが、アフリカの子供を救うという話を紹介します。また、なぜ「断固拒否した」のか、その理由もお話します。
posted by maro at 14:02| Comment(0) | 解体新ショー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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