2010年03月08日

最大波到達前に多数が帰宅

 群馬大学の片田敏孝教授のグループが、大津波警報が出た岩手県釜石市と、津波警報が出た三重県尾鷲市で、避難所に来た住民の動きを調べたところ、第一波到来から、避難者が減り始め、津波が最大に達した時には激減していたそうです。(2010年3月2日14時27分asahi.comから)
 片田教授は「テレビなどで津波の到達時間や高さはよく見ているが、第2波や第3波の方が大きいことへの警戒ができていない。津波に対する理解をもっと深める必要がある。日本近海で発生する地震津波では時間はない。揺れたらすぐ逃げるなど、自分で判断することが大切だ」と手厳しいですが、実際に発表に問題はなかったのでしょうか。
 以下、時間を追って、NHKのニュースを紹介します。引用(著作権法第32条)としては異例ですが、今回は全文掲載します。

津波の影響 気象庁が会見
2月28日 9時17分
 27日、南米チリの沿岸で起きた巨大地震について、気象庁の関田康雄地震津波監視課長は、28日午前8時半から記者会見し、日本の太平洋沿岸にも高さ1メートルから3メートルの津波が到達すると予想されるとして、まもなく、太平洋沿岸に大津波警報と津波警報を発表する考えを示しました。
 記者会見で関田課長は「きのうの地震によって日本の太平洋沿岸では1メートルから高いところで3メートルのかなり高い津波が予想される。まもなく、太平洋沿岸に津波警報を出すことにしているが、このうち青森県から宮城県の太平洋沿岸に大津波警報を出す予定だ」と述べました。そのうえで関田課長は「津波の高さは沿岸の地形などによっては予想の2倍以上になることもある。また、津波は第2波以降の方が大きくなることがある。大津波警報や津波警報が出たら、高台に避難をするとともに、絶対に海岸には近づかないでほしい」と述べました。
各地の津波到達予想時刻
2月28日 10時23分
 気象庁によりますと、大津波警報と津波警報が出た沿岸の津波の到達予想時刻は次のとおりです。最も早いのは▽北海道の太平洋沿岸東部と小笠原諸島で、午後1時と予想されています。▽次いで、北海道の太平洋沿岸中部と青森県の太平洋沿岸、岩手県、宮城県、茨城県、千葉県の九十九里・外房、伊豆諸島が午後1時半。▽北海道の太平洋沿岸西部と福島県、千葉県内房、相模湾・三浦半島、それに静岡県が午後2時。▽青森県の日本海沿岸と東京湾内湾、愛知県外海、三重県南部、和歌山県、徳島県、高知県、種子島・屋久島地方、奄美諸島・トカラ列島、沖縄県の大東島地方が午後2時半。▽伊勢湾・三河湾と、愛媛県宇和海沿岸、大分県豊後水道沿岸、宮崎県、鹿児島県東部、沖縄本島地方が午後3時。▽淡路島南部、鹿児島県西部、沖縄県の宮古島・八重山地方が午後3時半。▽大分県瀬戸内海沿岸が午後4時。▽有明海・八代海が午後5時。▽岡山県が午後6時と予想されています。気象庁は、大津波警報と津波警報が出ている沿岸では海岸や川の河口付近には近づかず、安全な高台に避難するよう呼びかけています。
 また津波注意報が出た沿岸の津波の到達予想時刻は▽北海道のオホーツク海沿岸が午後1時半。▽青森県の陸奥湾が午後3時半。▽大阪府と兵庫県の瀬戸内海沿岸、愛媛県の瀬戸内海沿岸が午後4時。▽山口県の瀬戸内海沿岸が午後4時半。▽北海道の日本海沿岸南部と香川県、長崎県西方、熊本県の天草灘沿岸が午後5時。▽広島県が午後5時半。▽福岡県の瀬戸内海沿岸が午後8時。▽福岡県の日本海沿岸が午後9時半となっています。津波の到達予想時刻はあくまでも目安で、実際にはこれよりも早く到達することがあります。気象庁は津波注意報が出ている地域では海岸に近づかないよう呼びかけています。
“津波 周期長くなる可能性”
2月28日 11時12分
 今回の大津波警報について、東京大学の阿部勝征名誉教授は、「今回、チリで起きた地震は、断層が広い範囲で動いたマグニチュードが8を超える巨大地震だったため、津波は周期が長くなる可能性がある。50年前の昭和35年のチリ地震津波の際には、一度波が押し寄せてから次の波が来るまでの間が最大で1時間かかった。今回も、一度波が押し寄せたあと、次の波が来るまでの時間がかなり長い可能性があるので、波がいったん引いても、油断しないで、警戒を続けてほしい」と話しています。また、「遠くで起きた地震による津波は、湾の中では波が増幅する「共振」とよばれる現象が起きて、局地的に波が高くなる可能性があるので、警戒してほしい」と話しています。
気象庁会見 数時間解除できず
2月28日 18時2分
 各地で観測されている津波について、気象庁の関田康雄地震津波監視課長は28日夕方に記者会見し、「今回の一連の津波は、第1波よりも、あとから到達する波の方が大きくなる傾向がある。東日本や西日本では津波がまだ大きくなるおそれがあり、今後も数時間は警報を解除できる状況ではない」と述べました。そのうえで、関田課長は「避難をしている方々には不便をおかけしているが、警報や注意報が解除されるまでは警戒を続け、海岸には近づかないでほしい」と述べました。
津波 波の高さ以外にも注意点
3月2日 23時31分
 南米チリの沿岸で起きた巨大地震で、日本の港や陸地に押し寄せた津波の映像から、局地的に流れの速さが変化している様子を専門家が分析しました。専門家は、津波は高さだけでなく、流れの速さや強さにも警戒が必要だと指摘しています。
 津波の研究を専門とする東北大学の首藤伸夫名誉教授は、先月28日に東北地方の沿岸などで撮影された津波の映像を分析しました。首藤名誉教授によりますと、岩手県の久慈港などでは、押し寄せた津波は、港の入り口にある防波堤の先端を回り込んだところで急激に流れが速くなっていました。近くに漁船などがあった場合は、流される危険性があるということです。また、宮城県気仙沼市の魚市場の付近では、陸地に流れ込んだ津波が局所的に跳ね上がる「跳水」と呼ばれる現象が確認されました。「跳水」は、下り坂などで水の流れが速いところと、やや速度が落ちる平らな場所との境目で起きるということです。「跳水」の周辺では、流れの速さや向きが急に変わることが多く、人が歩いていれば流されるおそれがあるということです。首藤名誉教授は「昭和58年に起きた日本海中部地震の津波の際も、水の深さがひざ下までしかないのに、流されて亡くなった人がいた。津波は高さばかりでなく、流れの速さや強さにも警戒が必要で、高さ数十センチ程度だから大丈夫と思わず、避難することが大切だ」と話しています。
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posted by maro at 01:18| Comment(0) | NHK | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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